うさぎドロップ 1・2
30代独身男・「大吉」と
6歳の女の子・「りん」が、とつぜん同居!
りん(カワイイ!)には、驚愕の出生の秘密(いや、秘密でもなんでもなく、最初っから明かされちゃうんですが…)があり、
周囲は彼女の取り扱いに困惑する。
その様子に幻滅した30男大吉が、
彼女を引き取ると宣言してしまい、
ふたりの生活が始まる……。
人といっしょに暮らすことって、並大抵のことじゃない。
簡単なようで、むずかしい。
それが、6歳の女の子が相手となると…????
いやぁ、本当にいろいろ大変なんだなぁ、と思いました。
保育園の心配、送り迎え、各種手続き、予防接種……
残業はできないし、料理やお裁縫もしなきゃならないし、
寝ても醒めても、子どものことを考えなきゃならない。
いままで、気楽なひとり者だったのに、
生活のすべてが、子ども中心になる。
しかも、相手は女の子!
21世紀生まれ!
30男にとって、うかがいしれない生き物なのです。
まだまだ男の人が育児休暇とるのもむずかしい今、
自分の子供でもない子供を、たったひとりで育てるのって、
だれもが「はあっ!?」って突っ込みいれるくらい、
とんでもないことだと思う。
でも、大吉はとまどいながらも、イヤな顔ひとつせず、
すべてに正面から向き合います。
そして、いとも当たり前のように判断を下し、
サクサクとこなしていく。
すべては、りんの今、このときを、大切にする。
それが、大吉の判断基準です。
シンプルだけれど、そこは絶対ゆずらない。
じつは、りんと向き合うことで、
大吉の世界はどんどん変わっていくんですね。
いままで知らなかった世界を知り、
いままで知らなかった人間の一面を知る。
それは、大きな発見でもあり、大吉も成長していくんです。
物語の随所で、おたがい覚悟が必要だろうな~、
という場面が出てくるんですが、
そういう場面も、楽々と超えていくふたり。
心配しながら、ふたりを支える人々。
いいなぁ…と思いながら、読みすすめました。
作者が女性ということもあるのでしょう、
大吉はとても魅力的な人物になってます。
イケメンではないけれど、男っぽくてシャイで、
心のあたたかいおおらかな人。
いやぁ……なかなかいないよね、こんな人!
実際、こんな事態が起きたら、
たいがいの男性はこうはできないでしょう。
でも、いいんです。
どこかに、こういうやさしい人たちがいて。
本当に、おたがいのことを思ってて。
ひととき、ひとときを大切に暮らしてる…。
おとぎ話のようだけど、そういう人たちがいる、って思いたい。
そして、自分もそうでありたい。
そう思います。








