シーラカンス 2
主人公久乃の通っている高校の教師が殺害された。
のちに、彼が買春をしていたことが判明する。
相手は、中学生。
その中学生の家庭教師は、久乃が10年前に体験したガス爆発に関係していた。
そして、今回も…。
過去と現在の事件が交錯し、絡み合っていた糸がほどけ、ひとつに繋がる最終巻。
犯人は……うーむ、なるほど~、という人物でした。
1巻が、謎ばかりの雰囲気だったので、2巻で収束するとは思わなかったのですが、
その手腕は鮮やか。
納得のラストでした。
ミステリーとしても、主人公の成長物語としても、楽しめます。
あまり話を広げず、2巻で終えたところが、良かったのかもしれません。
まったくダレることなく、一気に終わった感じですね。
淋しい魂をもつもの同志が、そこに溺れずに、明るい陽の下で笑顔を交わす。
希望に満ちたラストが、うれしい。
タイトルの「シーラカンス」については、作品中では語られなかったのですが…。
暗い海の底に横たわる魂を、意味するものなのでしょうか。
深海魚は、海の上の方では生きていけないというけれど、
久乃には、明るい道を歩いてほしい。
かちとってほしい、人生を。
そう、思いました。








