ハルコイ
「ちはやふる」の末次由紀さんの、短編集。
心がふるえる感動が、待っています。
「ハルコイ」「指輪の片想い」「美彩食堂」「ななつの約束」の4編が入っていて、
どれもが違う個性の作品です。
「ちはやふる」で、はじめて末次さんを知ったわたし。
なんていうか…すごく、感動をくださる方だなぁって、驚いたんです。
ぎゅうっと切なくなる。
ぽつっと火がともったように暖かくなる。
一瞬で、ぶわっと泣いてしまう…。
とっても繊細な絵なのに、なんだか、心を鷲づかみにするような、そんな作風ですよね。
一瞬、一瞬を大切にとらえていて、的確に、魅せてくれるからだと思うのです。
で、この短編集に手を伸ばしたんですが。
こちらもまた!
泣いてしまうのです~。
4編とも良いのですが、わたしはやはり表題作の「ハルコイ」が一押し。
のんちゃんの初恋にドキドキしながら、綾子さんのやさしさにじんわりと暖かくなり、
ふたりのすれ違いにハラハラして、
最後に……うえ~ん! と泣かされてしまった。
まだわたし、こんなにやさしい気持ちがあったんだ…と思いながら。
末次さんの作品は、自分に自信がなくなったとき、そっと肩に手を置いて「がんばろ?」とささやいてくれる。
そして、自分のなかに眠る「やさしさ」や「強さ」に、気づかせてくれるんじゃないか?
と、ずうずうしく思ってしまいます。
でも、そんなずうずうしい気持ちも許してくれそうな、
やさしいやさしい短編集です。








