西洋骨董洋菓子店」から、よしながふみさんの本を読んでいます。
あの作品には、ヨダレの出そうなケーキがたっくさん出てきて、
悶絶しながら読んだんですよね~。

よしなが作品には、ドラマの中にいつもいつも美味しそうな食卓が出てくるのですが、
この「きのう何食べた?」は、その最高峰では??
とても愛にあふれた食卓です。

主人公の筧史朗は、ハンサムな弁護士。そして倹約家。
一緒に住む矢吹賢二は癒し系の美容師。
40代の、ゲイカップルの日々のお話です。
とはいっても、ラブシーンはないです~。
だから、BLなどに興味がなくても、大丈夫。
ごくごくフツーに読めます。
ふたりの日常の生活に、料理シーンや食卓シーンがはさみこまれている感じ。
わりと短めのお話が、たくさん入っています。
ちょっと、オトクな気分♪

筧さんが作る料理の数々は、読んでいるとお腹が劇的に減ってしまうこと、必須!
決してむずかしいオカズではなく、ちょちょいとできそうなものばかりなのもうれしい。
食材は安いものをチョイスし、調味料もさほど凝っていない。
そして、野菜たっぷり。栄養と味のバランスよし。
理想的な家庭の食卓なんですよ~。
鮭とごぼうとまいたけの炊きこみごはんとか、いわしの梅煮、ナスとトマトと豚肉のピリ辛中華風とか、ほうれんそうたっぷりのラザニアとか…超おいしそ~。
それから、副菜もちゃっちゃっと作られていて、よいのですよ。
調理の過程もしっかり描かれているので、作り方もばっちりわかります。
「今日の夕飯、これにするわ!」と、思わず拳をにぎり、キッチンに向かいたくなりますよ♪

じつは、わたし。
結構、めんどくさがりや。
昨日の夕食は、カレーとサラダ。
で、今日の夕食もカレーの残りと、サラダ。
明日は、鍋をこそげとって、カレーうどん……。
なーんて思ってるくらいのズボラマシーンなので、筧さんの爪の垢、いただきたいっす!

もちろん、料理の場面ばかりではありません。
数々のエピソードが、また、とても面白いです。
弁護士としての案件の数々や、実家との微妙な距離、料理仲間や、ゲイカップルの日常などなど…。
ぷふっと笑ってしまう場面があったり、ほのぼのしたり、ときにはしんみりしたり。
ふたりともとても大人で、すごく社会性があって、人を傷つけることなく暮らしていて。
それでもまぁ、いろいろあるんですよ。
なんというか…何度でも読みたくなるんですよねぇ。

ラブシーンはないけれど、ふたりで食卓を囲むシーンが、ラブシーンなのかな?