おくりびと
おくりびと。
映画は、第81回アカデミー賞の外国語映画賞に!
すばらしい!!
これまでも、国内でも国外でも、絶賛されてたくさんの賞を獲ってましたよね。
評判を聞いたので、とても観たかったけれど、近くの映画館で公開されてなかったもので、観れずじまいだったのです。
残念だったのですが、漫画化したものがあったとは。
しかも、さそうあきらの手で!
これは読むしかないじゃないですか~。
ということで、手がのびました。
映画とのタイアップということで、公開前に連載されていたそうです。
小林大悟は、チェロ奏者。
所属していた東京のオーケストラが解散し、生まれ故郷の山形県庄内地方に帰ってきた。
生家があるので、住まいには困らないものの、仕事はなかなかない。
しかし、妻を養わなければならないし、高いチェロを購入してしまったローンがあるし、働かなければならない。
そんなとき、新聞の折込広告で、「NKエージェント」という会社の求人広告を見る。
年齢問わず、高給保証とのこと。
訪ねていくと、社長が即座に採用してくれた。
NKエージェントは、納棺の仕事を請け負っている会社。
もちろん仕事は……納棺の仕事だった。
納棺師とは、遺体を棺に納める仕事。
ご遺体を整え、旅立ちの衣装を着せ、棺に納める。
大悟は、仕事の内容を何もしらないままに納棺師として働き始める。
社長について仕事に出て、たくさんの死に触れることになる。
死は、だれにも平等に訪れるものだが、その死に様はさまざまだ。
不慮の事故や自殺、腐乱死体などとも出会い納棺する日々に、大悟は悩み、迷う。
妻にも仕事内容を告げずに過ごしていたが、最悪な形でばれてしまう…。
死に触れ、残されたもののさまざまな思いに触れ。
大悟の生き方は変わっていく。
彼の奏でる音楽も、変わっていく。
映画は観ていないけれど、多分、映画とはまったくちがう魅力にあふれていると思います。
主人公夫妻の雰囲気が、まず、ずいぶんちがうし。
本木さんや広末さんの美しさと、さそうあきらの描く夫婦の素朴さとは、かなりかけ離れている印象があるかも。
そして、音楽。
大悟も美香も音楽家で。
チェロやピアノを弾く場面が多いし、音楽を連想させる場面が多いののですが、漫画だからもちろん本物の音は出ない。
でも、読んでいると自分の頭のなかに、自然に音楽が浮かんでくるのです。
静かな、素朴な音楽が。
叙情的な絵柄も、この作品にすごくマッチしている感じがしました。
おくられるひとを見つめながら、家族のこと、これからつながっていく生命のこと、さまざまなことに思いを馳せる。
静かに、静かに、感動する。
寒い夜に読むには、とてもよい作品だと思います。








